6/07/2008

マッカートニーを着た聖母

惑うな…(MADOUNA?)

  1. 「マドンナがステラ・マッカートニーのドレスを着てるって?
     まぁ、どんな(マドンナ…)の?」
  2. 「彼女には似合わない色だわ。
     真赤(マッカ…)だといいのにー(トニー…鼻詰まり気味で)」
  3. (汗)

MADONNA(マドンナ)

 最近レンタルで観た『プラダを着た悪魔 』にインスパイアされ、このような記事タイトルを付けてみました。実はシャロン・ストーンの記事でも紹介しているのですが、先月行われた第61回カンヌ国際映画祭に参加していたポップス界の女王マドンナが、Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)のワンピース・ドレスを着て、シャロン・ストーンとともにチャリティ・イベントを盛り上げていたのです。



Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)とは?

 ステラ・マッカートニーはポール・マッカートニー(元ビートルズ)の二女です。十代の早いころからファッションデザインを学び、クロエのチーフ・デザイナーを経た後、グッチ・グループの傘下で自身のブランド『ステラ・マッカートニー』を設立運営しています。



 まだまだブランド力の弱さを指摘されているところですが、彼女自身はアディダスやスウェーデンのアパレルメーカーであるH&Mと組んだりと精力的に活動しています。彼女の結婚式に出席している関係からもかなり親しいのか?マドンナがこうしてステラのデザインを纏い全世界にお披露目するとなると、セールスにかなり影響があることでしょうね。ただ、ターゲット層という点において年齢的なギャップがあることを否めませんが・・・。



CHANEL(シャネル)のゴージャスでマテリアルなドレス

 関連イベントにてステラ・マッカートニーを着ていたマドンナも、カンヌのレッドカーペットの上では、一転してこのような感じに変身します。


 光を反射させているシークイン(だと思うのですが)がとても鮮やかでまばゆいですね。フリンジ状の裾へ向かって黒から白へと変わるところが絶妙で、あたかもツーピースであるかのように見せています。これぞまさしくマテリアル・ガール(※)といったゴージャスなスタイルですが、これらは全てCHANEL(シャネル)のクチュールによるものです。


(※)マテリアルは「材質」という名詞のほかに「物欲的な」「官能的な」という形容詞としても使われます。

参考サイト:
 

6/02/2008

Yves Saint Laurent(イブ・サンローラン)氏亡くなる

訃報

 モード界の帝王と呼ばれたフランスのファッション・デザイナーのイブ・サンローラン(Yves Saint Laurent)氏がガンのため6月1日にお亡くなりになられました(享年71歳)。


功績

 イブ・サンローランは、1957年に21歳という若さでクリスチャン・ディオールの主任デザイナーに就任した後、1962年に自身のオートクチュールメゾン「イブ・サンローラン」を設立しました。クリスチャン・ディオールをうならせたというその繊細でエレガントなデザインは好評を呼び続け、以後数々の輝かしい賞を受賞するに至っています。フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーブと親交があり、彼女の出演した映画『昼顔』では衣装のデザインを手掛けています。





現YSL

 彼の名を冠したブランドは、現在、フランス流通大手PPR社の傘下にあるGUCCI GROUPYves Saint Laurent(プレタポルテ部門)とYSL Beauteとして籍を置いています(Yves Saint Laurentの現行デザイナーはステファノ・ピラーティ)。オートクチュール部門はイブ・サンローランの引退により2002年に閉鎖されています。

以上参考:

6/01/2008

SHARON STONE ― Before the 問題発言 ―

最悪のカンヌ

  1. 「シャロンもカンヌで官能(カンヌ…)が売りどころじゃなくなったわね」
  2. 「きっと今は『あカン、No!!!(カンヌ…)』って感じでいるわよ」
  3. (汗)

前置き

 前記事でシャロン・ストーンのカンヌでの失言について取り上げましたが、やはり「彼女自身のカルマ」という趣旨のニュースをよく見かけます。なんでも、かの失言が招く経済的損失は何十億円にも達するだろうとか…。すぐに謝罪したものの奔放で冷たい贅沢女(「灰汁の強い女」で充分か…汗)という印象が強いだけに汚名挽回するのもかなり困難を極めそうです。


Basic Instinctとは?

 Basic Instinct。直訳すれば「基礎的な本能」ですが、ここでは性本能、官能を指します。この言葉は、日本では馴染みが薄いものですが、シャロン・ストーンの出世作である映画『氷の微笑』(1992)の原題と聞けば、この言葉が彼女の代名詞になっているのも頷けると思います。特に足を組みかえながら誘惑するところがこの映画の象徴的なシーンとなっていてパロディにも使われるところです。

氷の微笑 氷の微笑 2 アンレイテッド・エディション

 ただこのセックス・シンボルとしての妖しい魅力ももはやスクリーンの世界では購買力が落ちています。2006年に公開された『氷の微笑 2』の評価は最悪で、第27回ゴールデンラズベリー賞(最低の映画を選ぶアメリカの映画賞)にて彼女は最低主演女優賞を受賞しています(参考:ウィキペディア)。


Basic Instinct in Cannes (これは宣伝?)

 ここで失言直前のシャロン・ストーンの話題に移ります。カンヌ国際映画祭に参加している最中、彼女は以下のように記事としてとりあげられています(若干刺激が強いので周りに小さなお子さんなどがいないことをご確認してからリンクをお踏みになってください)。

 下着を露にした写真、白髪の男性と馴れ親しんでいる様子、そして悪名高きBasic Instinctのポーズ。いかにもスキャンダルっぽく情事を予感させるような記事内容になっています。

 ただ、これらはあまりにもできすぎな写真類ではあります。一番上の写真など、下着のはだけ方から、ポシェットの位置、ベルト、ストール、ネックレスなどの小物の見せ方に至るまで、コーディーネーターの計算のもとに構成された、いかにも「さあ写してください」と主張しているかのような写真です(シートに置いてある紙袋が気になりますね)。

 おそらくこの写真は彼女の既成イメージを利用した宣伝でしょう。このヨットがファッション・デザイナーであるロベルト・カバリ所有のものであること、そしてこのページがロベルト・カバリのドレスを着たシャロン・ストーンの記事にリンクしているしていることからも「いかにも」は真実味を帯びていると思われます。謎の男性を登場させておきながらすぐに足がつきそうな男性の正体を追求するに至っていないのも、この情事が空疎なものであると物語っています。装着しているもの全てがロベルト・カバリのものではないでしょうか?ちなみにロベルト・カバリは下着専門のブランドも運営しています。

 Christian Dior(クリスチャン・ディオール)の広告塔となっている彼女のことですから、あまりにも露骨な宣伝はできず、こうした限りなくスクープに近い宣伝に繋がっているのではないかと思われます。私見ではありますが、「偽情報はうまく使え」と昔から囁かれていることですし、タブロイド誌と芸能界との微妙な関係もこうした裏取引により均衡を保っているのかな?と思わざるを得ません。


BAD KARMAをGOOD KARMAで払拭できるか?

 しかしながら、今回のような失言があると、このような情報も単なる好奇ではすまされず、彼女に対する悪名をさらに倍加させる材料にもなりえます。

 彼女が救われる材料があるとするならば,彼女が以前からチャリティに積極的であることでしょう。そもそも今回のカンヌ国際映画祭での彼女のメイン活動は、エイズ研究資金を集めるためのチャリティ・イベントの司会を務めることでした(参照:上述のカバリのドレスを着ている写真)。また過去には、マラリアで命を落としている子供たちを救うためにコンテナ12個分の蚊帳をタンザニアに送っているなどの実績があります(ウィキペディアより)。それらがたとえ作られた既成イメージの弁解のために計算されたものであったとしても、結果を残していることは重要と言えます。

 また、自身も事故に遭遇して苦しんだ経験があることからも、苦しんでいる人々の内心が全く理解できない人ではないはずです。今回の失言についても、以下のようにすぐに謝罪したことから100パーセント非常識な女優であるとは言えないでしょう。

Due to my inappropriate words and acts during the interview, I feel deeply sorry and sad about hurting Chinese people.I am willing to take part in the relief work of China's earthquake, and wholly devote myself to helping affected Chinese people.